2010年3月23日火曜日

ヘッドスライディング・アピール

日本の高校野球選手は一塁上でヘッドスライディングを行う。明らかに間に合わない場合でもそうだ。たしかにヘッドスライディングしたほうが駆け抜けるより は若干速い。しかし、その分怪我をする確率も高くなる。それでもヘッドスライディングをするのは、仲間や観客に自分の一生懸命さをアピールしたいからなの かもしれない。
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では、なぜ危険を冒してまで一生懸命さを周囲に示したがるのか?もしかしたら、「こんなに頑張ってる(ふりしてる)んだから、もし失敗しても許してちょ」 というある意味積極的な自己防衛手段なのかもしれない。アリバイ作りとも言えるだろう。そして日本の世間はそれを容認し、評価し、ときにはそれを強制す る。「一生懸命やる姿」に一種の美学を見出しているのかもしれない。怪我をしてまで一塁を狙おうとした選手は悲劇の英雄を演じ、観客はそれに涙するのであ る。

もちろん、怪我してまで一塁をとるのか、あるいは無理せず次の打席でホームランを狙うのか、どちらが長期的には効率的であるかはいうまでもない。

そして、生産効率性が再重視される今日、情緒的な日本人はより理性的な欧米人・他のアジア人に競り負けるのである。

そんなに日本人が演劇好きで豊富な感性を持っているのなら、ビジネスではなく、音楽芸術文学で世界を席巻しましょうよ。オタク文化とか、ギャルゲーとか、 ラノベとか、まさに良い具体例でしょ。あ、もしかして私、日本の未来見つけちゃったかもw

では、文化立国ニッポンばんざい!

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