2009年9月15日火曜日

お金は人間が生み出した非常に便利な道具の一つだが、それは同時に凶器になりうるものであった。人は金のためには家族や親友だって裏切る。金欲しさのために無実無関係の人を殺める場合すらある。さらには、お金がないが為に他人どころか自分すら救えないことがある。

こうしたことを踏まえると、お金は恐ろしいものだ。だが、真におぞましいのはそれを発明し、用いる人間自体である。お金という道具でしかないものに、自分の下劣な欲望を現出させておきながら、その責任を無色無意味な道具になすりつける。

もしお金に人格があるとしたら、私たち現代人をどう見るだろうか?お金の発明以来、我々の人間性に少しでも進歩の兆しは見えただろうか?お金を真に高崇な目的(それが何であれ)のために用いる人はいるのだろうか?お金の答えが聴きたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿