2009年9月15日火曜日

ムカつく大人

日本の大人の中には「最近の若者は・・・」とか「昔はよかった・・・」というようなことをいう者がたまにいる。このような大人を私はあまり好きになれな い。なぜなら、彼らは自分も昔は自分が批判する「最近の若者」と同じだったということをきれいさっぱり忘れているからだ。しかも、たとえ若者に対する批判 が妥当だったとしても、そのような風に若者たちを形成したのが自分たち大人社会であることも理解していないのである。

言い換えれば、昨今の若年労働者の貧困問題からみてもわかるように、大人の多くは若者を批判することは得意でも、若者に対する自分たちの責任を自覚するこ とには不得手である。しかも、次の世代とその社会をめちゃくちゃにしておきながら、そうした問題を自分たちの世代で解決しようとはせずに日ごろ自分たちが 批判してるはずの若者に先送りし、自分たちの老後の安泰は彼らを犠牲にしてちゃっかり確保しているのだ(国民年金)。大人たちが真に未来世代の幸福を願っ ているのかははなはだ疑問である。

このように、大人たちは若者に対する義務を放棄しながら、その権利を享受しているのだ(もちろん、大人の中にも尊敬にも値する者がいることは忘れてはならない)。

こんなダメな大人には絶対になりたくないものである。が、私もその一員になっていくのだろう。大人世代と子供世代に横たわる抑圧の応酬はいつまで続くのだろうか?

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